マレーシア西部ペラ州の事故現場から移される観光バス(24日)=地元消防当局提供・共同

【タイピン=共同】マレーシア西部ペラ州タイピンで日本人観光客が死傷したバス事故で、地元警察がマレーシア人運転手(41)を事情聴取したことが27日、分かった。警察当局者が明らかにした。バスは前方を走っていたトラックに追突しており、警察は詳しい状況を調べている。

警察によると、運転手はフロントガラスの破片が目に入るなどしたため入院していたが、26日に退院。警察は同日事情を聴いた。運転手は事故とは別に違法薬物に関連して指名手配されていた。

現地に残っていたツアー参加者は27日、滞在先のホテルを順次出発し、帰国の途に就いた。複数の参加者が車いすに乗っていた。関係者によると、死亡した奈良県出身の女性(73)の家族も出発した。

観光バスのマレーシア人の男性ガイドは共同通信の取材に、トルコで17日に日本人観光客らを乗せたバスが横転する事故があったため、参加者にシートベルトを着用するよう注意喚起していたと説明した。

事故は24日に発生。58〜80歳の日本人の男女11人とガイドを乗せたバスが高速道路でトラックに追突した。負傷者は病院で手当てを受け、26日までに全員退院した。

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