コリシ選手(右)とレイチェルさん=2020年2月、ベルリン(ゲッティ=共同)
【ナイロビ共同】ラグビーの強豪・南アフリカ代表で主将を務める黒人のシヤ・コリシ選手(33)が28日までに、白人の妻との離婚を発表し、同国に衝撃が広がっている。2人はアパルトヘイト(人種隔離)の歴史を抱える南アで人種間融和の象徴と目されていたためだ。 英BBC放送などによると、2人は2016年に結婚した。コリシ選手は長年白人が主体だった代表チームで黒人として初の主将となったトッププレーヤー。南アが19年のワールドカップ(W杯)日本大会で優勝した時も主将だった。 妻のレイチェルさん(34)は女性の活躍や人権問題に取り組む活動家で、2人の間には子どもと養子計4人がいる。 2人は人種隔離撤廃を成し遂げた故マンデラ元大統領が夢見た多人種共存の「虹の国」を体現する存在として、民主化から30年たっても人種間対立が根強い南アで人々の希望を集めてきた。 22日、SNSに連名で「熟考を重ね、結婚生活に終止符を打つことを決めた」と投稿。悲嘆に暮れる一部の国民が離婚阻止の署名活動を訴える事態となった。
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