韓国大法院(最高裁)で日本企業の敗訴が確定した元徴用工の訴訟をめぐり、韓国政府の解決策に反対していた原告の1人が受け入れに転じた。韓国外交省が30日、政府傘下の財団から賠償金相当額と遅延利子が支払われたと発表した。
支援団体によると、この原告は反対を続けてきた3人の中で唯一、存命の李春植(イチュンシク)さん(100)。李さんが受け入れに転じた理由は明らかになっていない。2018年に判決が確定したこの訴訟で勝訴が確定した15人のうち、生存しているのは李さんと元女子勤労挺身(ていしん)隊員の女性の2人だが、いずれも賠償金相当額を受け取ったことになる。
李さんはこれまで日本政府の謝罪と被告企業による直接の賠償を求め、賠償金相当額の受け取りを拒否していた。(ソウル=太田成美)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。