【ソウル、北京共同】北朝鮮は31日午前7時11分(日本時間同)ごろ、平壌付近から長距離弾道ミサイル1発を日本海に向けて高角度のロフテッド軌道で発射した。防衛省や韓国軍が発表した。北朝鮮は同国メディアを通じ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行ったと表明した。防衛省によると約千キロ飛行し、北海道奥尻島西方約200キロの排他的経済水域(EEZ)外に落下した。飛行時間は約86分で過去最長、到達高度も推定7千キロ超で過去最高。被害情報はない。  防衛省は自民党会合で、新型で固体燃料式と分析していると説明した。林芳正官房長官は記者会見で、通常の角度で発射した場合「弾頭重量などによっては1万5千キロを超える射程になり得る」と述べた。  11月5日の米大統領選を前に、米本土全域を射程とするICBM開発の進展を誇示する狙いがありそうだ。北朝鮮メディアによると、発射実験には金正恩朝鮮労働党総書記が立ち会い「核武力強化の路線は不変だ」と述べた。北朝鮮メディアがミサイル発射を即日表明するのは異例。


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