国営の中国中央テレビは中国海軍の空母「遼寧」と「山東」が編隊を組んで初めての共同訓練を南シナ海で実施したと31日伝えました。
これについて中国国防省の張暁剛報道官は、記者会見で「年度計画に基づくもので、実戦的なシナリオで訓練を行い空母編隊の作戦能力の向上を図った」と述べました。
南シナ海では中国とフィリピンの間で領有権をめぐる対立が深まっていて、中国としては2隻の空母を同時に展開することで、フィリピンをはじめ、この地域への関与を強めるアメリカや日本などをけん制するねらいもあるとみられます。
空母「遼寧」は、10月14日に中国軍が台湾周辺を取り囲むようにして実施した大規模な軍事演習で台湾本島の東部沖に展開しましたが、これを前に「遼寧」と「山東」の2隻が中国南部の軍港に一緒に停泊していることが中国メディアに報じられ、関心を集めていました。
海軍力の強化を進める中国は3隻目の空母「福建」の試験航海も行っていて、早ければ来年にも就役するという見方が出ています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。