岩屋毅外相は31日、東京新聞など報道各社のインタビューで、核ミサイル開発を加速する北朝鮮がウクライナ侵攻中のロシアに軍部隊を派兵している問題について「(北朝鮮が)ロシアに加担するなら、ウクライナ情勢の悪化のみならず、朝鮮半島や東アジア情勢にも影響が及ぶ」と強い懸念を表明。米韓など同志国や友好国、国際社会と連携し情報収集・分析を進める考えを示した。

報道各社のインタビューに応じる岩屋毅外相=10月31日、外務省で(代表撮影)

 北朝鮮のロシア派兵でウクライナを巡る戦況が今後悪化しても、日本は武器輸出三原則に従いウクライナに殺傷兵器は供与しない方針をあらためて強調した。  ウクライナ侵攻開始後、日本の対ロ制裁を理由に、北方領土問題を含む平和条約交渉をロシアが一方的に中断していることについては「四島の帰属問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針に変わりはない。日本に責任転嫁しており極めて不当だと機会ある度にロシア側に伝えている」と述べた。(常盤伸) 

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