ボーイングでは賃上げをめぐる労使の交渉がこじれ、アメリカ西部・ワシントン州の工場などで働く3万人以上の従業員が9月中旬からストライキに入っていて、先週には4年間で35%の賃上げを行うなどとした会社側の提案が組合員による投票の結果、否決されていました。
こうした中、労働組合は31日、会社から新たな提案を受け取り、それによりますと、賃上げ幅を4年間で38%に引き上げるとともに、受け入れた場合に1万2000ドル、日本円でおよそ180万円相当の一時金を支払うということです。
そのうえで労働組合は、来週の4日に組合員による投票を再び行うとしていて、新たな提案が可決されストが終結するかが注目されます。
組合は「会社側から引き出せるものはすべて引き出した」などとして、執行部としては賛成する意向を示しています。
ボーイングでは、ストによって航空機の生産や納入が滞り収益が悪化していて資金調達や人員削減などの対策を相次いで打ち出しています。
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