モルドバの首都キシナウで記者会見するストヤノグロ氏=10月21日(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナに隣接する旧ソ連構成国モルドバで3日、大統領選の決選投票が始まった。親欧米の現職サンドゥ大統領と、親ロシアの前大統領が支持する候補の一騎打ちで、モルドバが親欧米路線に進むかロシアとの関係を維持するかを占う。サンドゥ氏を批判するロシアによる選挙介入が指摘されている。  10月20日の第1回投票ではサンドゥ氏が得票率約42%で首位、元検事総長のストヤノグロ氏が約26%で2位だった。いずれも当選に必要な過半数を得られず、決選となった。事前の世論調査よりも差が縮まったことから、買収などロシアの大規模な介入が指摘され、警察当局は、ロシア側から9~10月に計3900万ドル(約59億7千万円)が有権者に支払われていたと発表した。  約14%で3位となった政党党首ウサティ氏の支持者の投票動向が結果を左右しそうだ。  ウクライナ侵攻後、サンドゥ氏はロシアへの批判を強め、欧州連合(EU)加盟が発展の唯一の道だと主張。ストヤノグロ氏はロシアとの関係も重視するバランス外交を掲げる。


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