米大統領選は5日、投開票が始まった。米有権者が選ぶのは民主党のハリス副大統領か、それとも共和党のトランプ前大統領か。それぞれの決断は超大国、そして世界のあすをも左右する。激戦7州に記者が飛んだ。(時間は現地時間)
ネバダ、ハリス氏信じるカジノの街
激戦州の米西部ネバダ州ラスベガスの繁華街は、選挙当日の5日も国内外問わず多くの観光客であふれかえる。カジノをはじめ観光業が主体のラスベガスでは、サービス業従事者の一票が両党の命運を左右する。…続きを読む
ミシガン、アラブ系「ハリス氏ではない」
米大統領選は5日に投開票日を迎えた。激戦州の一つである中西部ミシガンの投票所で人々に話を聞くと、パレスチナ自治区ガザの情勢と民主党のリベラルな家族観に対する反発の二つを理由に、アラブ系・イスラム系米国人の票は「ハリス氏以外」に向かっていた。…続きを読む
ジョージア、「頼りない」ハリス氏から支持離れ
激戦州の南部ジョージア州では、民主党候補のハリス副大統領の岩盤支持層が揺らいでいる。ハリス氏を「頼りない」とみる黒人男性の一部は支持離れを起こし、インド系コミュニティーでも中東政策などを巡り深い葛藤に…続きを読む
アリゾナ、移民巡り割れる「紫の州」
長らく共和党の牙城だった西部アリゾナ州は、2020年の大統領選で民主党が競り勝った。今回も人口の3分の1を占めるヒスパニック(中南米系)や他州からの移住者はハリス氏を選ぶが、郊外の共和党支持は根強い。青色がシンボルカラーの民主と赤色の共和が競り合う「紫の州」の勝者は見えない。…続きを読む
ノースカロライナ、被災住民「分断の時でない」
ハリケーン「ヘリーナ」の爪痕が今も色濃く残る米南部ノースカロライナ州。災害を受けた激戦州がどちらの大統領候補をリーダーに選ぶかに注目が集まる。現地で目にした復旧作業に汗を流す住民の姿は、米国が向かうべき先が分断ではなく、結束だということを訴えていた。…続きを読む
ペンシルベニア、不正におびえる「建国の地」
激戦州のペンシルベニア州では投票を巡って有権者の警戒心が高まっている。投票日前から不正やトラブルが相次いだためだ。「郵便投票は危ない」と話すなど、選挙不正におびえる声があちこちから聞こえてくる。…続きを読む
ウィスコンシン、トランプ氏選ぶ都市部白人
激戦州7州のひとつに数えられる中西部ウィスコンシン州を訪れた。10人の選挙人を擁する同州の結果は全体の勝敗に大きく影響する。急進的な左派層から伝統的な保守層まで、多様な有権者が共存する現地は揺れていた。…続きを読む
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