【エルサレム共同】「戦闘はすぐに終わらない。悪夢が続く」。米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことに、戦闘が長引くパレスチナ自治区ガザでは6日、住民から落胆や懸念の声が上がった。トランプ氏は勝利演説で「戦争を終わらせる」と宣言したが、これまでの姿勢はイスラエル寄りが鮮明。ネタニヤフ首相は「歴史的に最も偉大な(大統領への)復帰だ」と祝意を示した。  ガザ中部で避難生活を送る無職ファリダ・アルグルさん(27)は電話取材に「トランプ氏はイスラエルを熱狂的に支持している。戦闘はすぐには終わらず、それどころか激化するだろう」と声を落とした。イスラエルの後ろ盾でガザの停戦交渉を仲介する米国の大統領選は、戦闘の行方も左右するとして結果を気にしていたという。  理学療法士ファトマ・ムサさん(23)は「米国はいつもイスラエルを擁護している。大統領が新しくなっても何も期待することはない」と言い切った。無職のヘシャム・アドナンさん(37)は「2人の子どもを抱え、米国の選挙を気にしている場合ではない」と嘆いた。


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