バイデン大統領は7日、ホワイトハウスから国民に向けて演説し、「選挙戦とはビジョンを競い合うものだ。国民はどちらかを選ぶ。私たちは国民が下した選択を受け入れる」と述べて、大統領選挙の結果を受け入れると強調しました。

そして「あなたが誰に投票したかにかかわらず、お互いを敵としてではなく、同じアメリカ国民としてみることができるよう望む」と述べて、選挙戦を通じて分断がさらに深まったとされる中、国民に融和を呼びかけました。

そのうえでバイデン大統領は「今後は選挙制度の信頼性への疑問の声がやむことを願う。選挙制度は誠実で、公平で、透明性があり、信頼できる。勝っても、負けてもだ」と述べました。

さらに「私は大統領としての責務を果たす。憲法を尊重する。1月20日、平和的な政権移行を行う」と述べて、トランプ氏の大統領就任式に向けて政権の円滑な移行に取り組むと強調しました。

一方で、トランプ次期政権では政策の大幅な転換が想定されることをふまえて、演説に同席した閣僚や政権スタッフには「任期を終えるまであと74日ある。毎日を大切にしよう。それが国民への責任だ」と呼びかけました。

バイデン大統領はトランプ氏にホワイトハウスに招待すると伝えていて、近く直接、政権移行について話し合う予定です。

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