ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まった。午前9時35分現在は前日比83ドル72セント高の4万3813ドル06セントで推移し、6日に付けた最高値(4万3729ドル)を上回っている。米大統領選で当選が確実となったトランプ前大統領が減税や規制緩和を進めるとの見方が相場を支えている。

トランプ次期政権が打ち出す経済政策が米景気を押し上げるとの期待が強い。米連邦準備理事会(FRB)が7日に追加利下げを決めたことも投資家心理の追い風となっている。

ただ、買い一巡後、ダウ平均は伸び悩んでいる。ダウ平均のほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は最高値圏にある。高値警戒感や短期的な過熱感が意識され、持ち高調整の売りが出やすい。

8日からダウ平均の構成銘柄となったエヌビディアとシャーウィン・ウィリアムズは、ともに一進一退となっている。

その他のダウ平均の構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループなどが高い。ウォルマートも上昇している。半面、キャタピラーとウォルト・ディズニーが下げている。

ナスダック総合指数は一進一退で始まった。テスラなどが上昇している。半面、7日に四半期決算を発表した民泊仲介のエアビーアンドビーに売りが先行している。

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