中東、カタールの首都ドーハでタリバン暫定政権の外交を担当する政治事務所のトップを務めるスハイル・シャヒーン氏は9日、NHKのオンラインインタビューに応じました。

この中でシャヒーン氏は「われわれはアメリカや世界と積極的に関わる用意がある」と述べました。

そしてトランプ氏が大統領在任中の2020年に、アメリカ軍のアフガニスタンからの撤退につながるタリバンとの和平合意に署名したことに触れたうえで「トランプ氏は現実的な人物のようだ」と述べ、今後アメリカとの関係改善が進み、天然資源開発などの分野で協力を深めることに期待を示しました。

またトランプ氏は大統領選挙期間中にカブール近郊のバグラム空軍基地について戦略的重要性に言及していますが、基地の使用について、シャヒーン氏は「アメリカがわれわれと正常な関係を築き、アフガニスタンに投資し、国を再建するのであればその用意はある」と述べ、要請があれば排除しない考えを示しました。

アフガニスタンをめぐってはタリバンが女性の人権を侵害しているとして、アメリカなどが厳しい制裁を続ける一方、中国やロシアはタリバンとの関係を深めています。

専門家からは、トランプ氏が再び大統領に就任することで、アメリカがタリバンに接近するとの見方も出ています。

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