韓国のマラソン大会で10月、走っていた選手が後ろから車にひかれる事故がカメラに捉えられた。現場は大会に伴って道路に規制をかけていたものの、管理が甘く車が侵入したとみられる。ひかれた選手は左すねを骨折などで2回の手術を受ける予定だという。

安全なはずの道で…選手がひかれる

韓国・慶尚南道のマラソン大会で10月15日に撮影されたのは、走っている選手に後ろから「ドン」と車が突っ込むまさかの瞬間だ。

車の前でうずくまる選手
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倒れ込んだ選手は足を押さえ、起き上がることができなくなっていた。なぜ、マラソン大会でランナーがひかれる事態が起きたのか、一部始終を見ていた人は「安全管理があまりにもずさんだったんです」と話す。

実はランナーをひいた車のドライブレコーダー映像を確認すると、時速30kmでスピードを落とすことなく衝突していた。

誘導をしていた市役所職員

事故の直前、道路を規制していた市役所の職員が手で誘導する様子も映っている。

車はその横を通り、選手が走る真ん中の車線へ進んだ。しかし、左2車線は規制中で、車が走ってよいのは一番右の車線だけだった。

間隔が広すぎるパイロン

事故当時、道路には規制を示すパイロンも立てられていたが、車が通れるほど間隔があいていたという。

別の選手も…後ろから車が迫る

さらに、事故が起きる10分前にも選手の後ろを間違って走る車が確認されており、選手にとって危険な状況が多かったとみられる。

轢かれたのは優勝経験もある選手

車にひかれたのは全国大会で優勝経験もある選手で、左すねを骨折するなどしており、2回の手術を受ける予定だという。選手の母親は、「選手生命が絶たれないこと、それだけを祈っています」と話している。
(「イット!」 11月7日放送より)

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