中東の衛星テレビ局、アルジャジーラによりますと、南部ハンユニスでは11日夜、イスラエル側が退避先に指定する地域にあるカフェが無人機で攻撃され、少なくとも10人が死亡したほか、多数のけが人が出ているということです。

NHKガザ事務所が撮影した映像では、病院に救急車が次々と到着し、けがをした人たちなどが運び込まれている様子が映されています。

動かなくなった男性の横で、ぼう然と座り込んでいる男の子や、泣き叫ぶ女性もいて、周辺は騒然としていました。

12日も、早朝から攻撃が続いていて、ガザ地区では少なくとも21人が死亡したということです。

ガザ地区では犠牲者が増え続けていて、地元の保健当局によりますと、これまでに死者は4万3600人を超えています。

一方、イスラエル軍は12日、危機的な人道状況にあると国連機関などが指摘しているガザ地区北部に、食料や数千リットルの水といった支援物資を運び込んだと発表しました。

また、10月以降、国連機関とも協力して、ガザ地区北部の病院から患者や、その家族などを退避させているなどとしています。

ガザ地区の人道状況について、アメリカは、イスラエルに対し改善を求め、改善がみられない場合は、軍事支援を停止する可能性も示唆していて、地元メディアは、ネタニヤフ政権は懸念を強めていると伝えています。

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