EUは去年の首脳会議で、ことし3月までに100万発の砲弾をウクライナに供与することを決めていました。

これについてEUの外相にあたるボレル上級代表は、11日に掲載されたウクライナメディアとのインタビューで、これまでに98万発以上の砲弾を供与したと明らかにしました。

当初の目標から7か月以上遅れていることについては「生産能力を正確に把握していなかった」と説明しました。

そのうえで、生産能力を40%以上増強させているほか、チェコ政府が主導する別の砲弾確保の取り組みなども合わせると年内に150万発以上の砲弾を届けることができるとの見通しを示し、支援をさらに強化していく考えを示しました。

アメリカのCNNテレビはことし3月、ヨーロッパの情報機関の職員の話やNATO=北大西洋条約機構の推計などをもとに、アメリカとヨーロッパ諸国を合わせたウクライナ向けの砲弾の生産能力は年間120万発だとした一方、ロシアの生産能力については年間およそ300万発だとしていて、ロシア側が大きく上回っていると伝えています。

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