中国南部の広東省珠海では、今月11日、運動施設で暴走した車が大勢の人をはねて35人が死亡、43人がけがをしました。
警察当局は、車を運転していた62歳の容疑者について、離婚後の財産分与をめぐる不満が動機だとする見方を示しています。
事件について、広東省のトップ、黄坤明書記は12日開いた会議で「さまざまな矛盾やもめ事を細かく調べて解決し、困っている人々の救済を強化する」と述べ、婚姻や近所をめぐるトラブルなど事件につながるような問題の解決に取り組む姿勢を強調しました。
また、現場では、追悼に訪れる人が後を絶ちませんが、手向けられた花束は13日夕方までにすべて撤去され、警察が人々の動きを監視していました。
中国ではこのところ、公共の場所や人が集まる場所を狙った事件が相次ぎ、背景には、経済的な苦境や社会に対する不満などがあるという見方が出ていて、中国政府は社会に動揺が広がらないよう神経をとがらせているものとみられます。
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