全国的にマイコプラズマ肺炎が猛威を振るっています。冬を迎えるこの季節にインフルエンザや新型コロナウイルスとの同時感染を防ぐために注意すべきことを取材しました。

■猛威振るうマイコプラズマ肺炎 インフル・新型コロナも…

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「非常に流行っている。おそらく2桁以上はマイコプラズマ肺炎の方。皆さん治っているが、懸命に治療しているところ」

鈴木内科小児科医院の鈴木紀夫院長がこう話すのは、子どもや若い人が感染しやすく、高熱や咳などの症状が出るマイコプラズマ肺炎。

県内では11月10日までの1週間に報告された患者の数は1医療機関当たり「1.38人」と前の週に比べ減少していますが、全国では感染の報告数が高い水準にあります。

このマイコプラズマ肺炎に加え、これから時期に流行するのがインフルエンザや新型コロナウイルスの感染症です。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「東京で流行っているという話がある。東京で流行った2~4週間後に新潟で流行るという通例があるので、ぼちぼち新潟でも流行の可能性があるのかなと。例年より少し早いかなと思う」

14日、こちらの医院を訪れた患者の中にもインフルエンザや新型コロナウイルスへの感染が確認された患者がいたということです。

■“同時感染”懸念も…過度な心配は不要

こうした中で懸念されるのが“同時感染”。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「インフルエンザでマイコプラズマはあるし、新型コロナでマイコプラズマということももちろんある。インフルエンザの薬が効かない。普通ならインフルエンザの薬で熱がすぐ下がるのに、なかなか熱が下がらない」

ただ、鈴木院長は新型コロナウイルスとインフルエンザの同時感染については過度な心配はいらないと話します。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「人間の体の中で強いウイルスが2つ共存することはない」

■ワクチン接種やうがい・手洗いで予防を!

インフルエンザ、そして新型コロナウイルスがマイコプラズマ肺炎と同時に感染することを防ぐために重要となるのがワクチンの接種です。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「同時接種した場合に、インフルエンザと新型コロナワクチンで、新型コロナワクチンの副作用が強い場合、つらいと思うので、今の時期はインフルエンザを絶対先に打つ。インフルエンザは不活化ワクチンで、1週間経てば他のワクチンはなんでも受けられるので」

インフルエンザの予防接種で注射を拒む子どもには、今年から日本でも接種できるようになった鼻から噴霧するタイプの痛くないワクチンがオススメです。

ただ、ワクチン接種だけでなく3つの感染症の予防にはうがいや手洗い、そして体力をつけることなど基本的な感染対策も重要となっています。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「特別なこれをしたら絶対かからないということはないと思う。うがい・手洗いとか一般的なこと、それしかない。あとは、自分の体力をつけることは大切」

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