【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は14日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの支援や対ロ抑止力向上を目的に、加盟国による兵器の共同調達5件を支援するため計3億ユーロ(約494億円)を拠出すると発表した。共同調達の総額は110億ユーロに上る見通し。欧州委が3月にまとめた防衛産業強化策の柱となっている共同調達事業が始まった。  短距離地対空ミサイル「ミストラル」や防空システム「IRIS―T」、最新鋭装甲車、155ミリ砲弾を共同調達する。欧州委のベステアー上級副委員長は「EU予算で防衛装備の共同調達を支援するのは今回が初めてだ。欧州が脅威に立ち向かう態勢が整う」と強調した。

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