【広州=共同】中国広東省珠海市の体育施設の敷地内で11日夜に男が車を暴走させ35人が死亡した事件で、拘束された男(62)は現場近くに住む建築資材などを扱う店の店主だと、16日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。警察は動機について、離婚後の財産分与の結果を巡る不満だと説明した。
国営通信新華社によると、珠海の検察当局は16日、公共安全危害容疑で男の逮捕を許可した。
サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、男の住所は体育施設から約1.5キロ離れた場所で、住民の話では事件直後の11日夜に多くの警察官が駆け付けた。男の店では建築資材のほかに電気設備も扱っていたという。
インターネット上では、流出した裁判資料などを基に珠海市中級人民法院(地裁)などの判決に対する憤りだとの見方が出ている。同法院は体育施設に隣接している。
男は多目的スポーツ車(SUV)で体育施設のゲートを無理やり突破し、敷地内で走ったり歩いたりしていた人を高速で次々とはねた。地元では健康維持のため、夜に集団で歩く人々が集まることが知られており、故意に人の多い時間帯を狙った可能性がある。
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