中国南部の広東省珠海で、今月11日、運動施設で暴走した車が大勢の人をはねて、35人が死亡、43人がけがをしました。

車を運転していた62歳の容疑者は、事件のあと自殺を図り、治療を受けていましたが、検察当局は、危険な手段で公共の安全を脅かしたとして、警察に対して逮捕を許可する決定をしたと、16日夜、発表しました。

警察は、離婚後の財産分与をめぐる不満が事件の動機だとする見方を示していて、容疑者について香港の英字紙は、現場の運動施設からおよそ1.5キロ離れた場所に住む建築資材を扱う店の店主だと報じています。

また、シンガポールのメディアによりますと、事件に使われた小型のSUV=多目的スポーツ車は容疑者が1週間前に購入し、事件前日に納車されたばかりだったということです。

今回の事件を受けて中国当局は、事件につながるような身近なトラブルへの対応を強化する姿勢を示していて、人が集まる公共の場所での事件が相次ぐなか、社会に動揺が広がらないよう神経をとがらせています。

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