石破総理大臣や各国の首脳が出席して、ブラジルのリオデジャネイロで開かれているG20の首脳会議の議長国のブラジルは18日、首脳宣言を発表しました。
それによりますと、首脳宣言には「地球規模の課題の根底には不平等がある。世界は社会的に公正で環境的にも持続可能な対策を必要としている。われわれはあらゆる次元の不平等の解消に取り組む」と明記されています。
また、「途上国が世界的な危機や課題に対応し、持続可能な開発目標を達成できるようにするための支援に引き続き関与する」としています。
さらに、特定の国名はあげず、「すべての国はいかなる国の領土の保全と主権や政治的独立に対して、領土獲得を目的とした武力による威嚇や武力行使を控えなければならず、民間人に対するあらゆる攻撃を非難する」と指摘しています。
このほか、気候変動対策については、産業革命前に比べて世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えるよう努力することを目標に掲げた「パリ協定」をめぐって、「目標を再確認し、努力を追求する決意を繰り返し表明する」としています。
関係者によりますと、首脳宣言は19日の閉幕にあわせて採択される見通しでしたが、議長国のブラジル政府は、各国の合意が得られたので閉幕を待たずに発表したとしています。
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