朝鮮半島出身者を含む「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の全労働者のための追悼行事が、今月24日に現地で開かれることになった。今年7月、「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録が決まった際、日本政府がその開催について言及していた。新潟県と佐渡市が20日に発表した。

 県によると、「『佐渡島の金山』追悼式」として、世界遺産登録を推進した市内の民間団体と県、市でつくる実行委員会が主催する。観光施設「史跡佐渡金山」がある相川地区の市の施設で行われる。同団体の関係者や新潟県の花角英世知事、佐渡市の渡辺竜五市長ら招待者約100人が出席する。韓国外交省によると、韓国側からは戦時中に佐渡金山で働いていた朝鮮半島出身者の遺族らと政府関係者が出席するという。

 「佐渡島の金山」の世界遺産登録に際しては、朝鮮半島出身労働者を含む「全体の歴史」をどう展示するかが日韓の焦点となり、日本政府は現地で全ての労働者の過酷な労働環境を説明する新たな展示の実施を表明。全ての労働者のための追悼行事についても毎年、現地で執り行われる予定だと明らかにしていた。(茂木克信、ソウル=貝瀬秋彦)

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