中国との国境に近いミャンマー北部は、中国国内でも被害が深刻化するインターネットや電話を悪用した詐欺グループの拠点となっています。
中国の警察当局は去年からミャンマー側と合同で摘発に乗り出していて、新たに1000人あまりの容疑者を拘束したと21日に発表しました。
また、これまでに拘束した中国国籍の容疑者は5万3000人を超えたと成果を強調しました。
ミャンマー北部では実権を握る軍と少数民族の武装勢力が対立し不安定な情勢が続いていて、中国の警察当局は、詐欺グループがさらに奥地に拠点を移しているとみて、一掃に向けたミャンマー側との協力を強化していくとしています。
一方、ミャンマー軍は、少数民族側との戦闘で劣勢も指摘される中、政権の安定を図ろうと中国との関係強化に動いていて、こうした背景が詐欺グループの摘発にもつながっているとみられます。
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