ロシア大統領府のペスコフ報道官は22日、記者団の取材に応じました。
この中でペスコフ報道官は、ウクライナ東部への新型の中距離弾道ミサイルの発射は、ウクライナが欧米が供与した射程の長いミサイルでロシア領内を攻撃したことへの報復だと強調しました。
そのうえで発射する前にアメリカに通報したとして「ロシアには核戦争の危険性を減らすためのセンターがあり、今回は大陸間弾道ミサイルとは違うので発射の30分前に自動的に警告を送った」と説明しました。
またペスコフ報道官は、ことし9月にプーチン大統領が欧米に対し、ウクライナに供与した射程の長い兵器の使用制限を撤廃しないよう強くけん制したことを踏まえ「率直に言って、われわれはこのメッセージが考慮されることを望んだ」と述べ、プーチン大統領の発言に耳を傾けるよう求めました。
さらに「われわれの懸念が考慮されなかった場合のさらなる報復行動の概要もはっきりと示している。退いていく政権はさらなるエスカレーションを望んでいる」としてアメリカのバイデン政権を批判しました。
ゼレンスキー大統領 英軍トップと会談
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ウクライナを訪問したイギリス軍のトップ、ラダキン参謀長と会談したと明らかにしました。
会談には、ウクライナ軍のシルスキー総司令官も出席し、ウクライナ軍の防衛力や軍事支援の強化について意見が交わされたということです。
ゼレンスキー大統領は「イギリスの長期的な支援に感謝する」と述べ、これからも協力関係を維持していきたい考えを示しました。
ウクライナは、イギリスから供与された射程の長いミサイル「ストームシャドー」を使ってロシア領を攻撃したと報じられています。
ウクライナ情勢をめぐり緊張が激化するなかでゼレンスキー大統領としてはイギリスとのいっそうの協力関係を強調したとみられます。
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