【ニューヨーク=弓真名】米司法省は大麻を低リスクの薬物とする変更を認めるようホワイトハウスに勧告する。現時点では乱用の危険性が高い合成麻薬のLSDやヘロインと同じ「1類」に分類しているが、より依存リスクが低い「3類」に変更する予定だ。複数の米メディアが報じた。
米国ではすでに多くの州で大麻を合法化している。連邦政府も規制緩和に乗り出すことで、大麻の普及が進む可能性がある。
麻薬取締局(DEA)が大麻の分類変更を検討する。一部の解熱鎮痛剤やステロイドなどと同じ「3類」へ変える見通しだ。米行政管理予算局による検討とパブリックコメントの募集期間を経て、新たな規則として施行されるまで今後数カ月かかる見通しだ。
変更が承認されても、すぐに連邦レベルで大麻が合法化されるわけではない。ただすでに医療用大麻の使用が認められている州での利用が広まったり、合法州で娯楽用大麻の市場が盛り上がる可能性がある。
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