中国で夫が妻に暴言を吐き、蹴りや平手打ちなどの家庭内暴力を加える様子がカメラに捉えられた。妻は離婚をしたいが、中国では冷却期間が経過しないと離婚ができないため、この間に家庭内暴力が起きやすいのが社会問題となっている。
繰り返し…妻に暴行を加える夫
中国・山東省で7日午後11時過ぎ、リビングに取り付けられたカメラが撮影していたのは、家庭内暴力の一部始終だ。
カメラに映っていたのは、「もしもし、警察署ですか?」と泣きながら警察に電話をしている妻だった。
この記事の画像(11枚)するとそこへ夫がやってきて、「やめて!やめて!」と叫ぶ妻の頭を蹴り、平手打ちを加え始めた。さらにその後も暴力は続いていく。
大声を聞きつけた夫の母親と子どもが部屋に入ってきたが、夫の怒りは収まる気配がない。
夫は「殴ってやる!チクりやがって」と怒鳴り、再度妻に平手打ちを加える。子どもの泣き声が響く中、妻も反撃を試みていたが避けられ、失敗してしまう。
逆上した夫は「こいつめ!俺はまだ気が済んでないぞ!!!」とうずくまる妻に向けて蹴りを入れ続けた。
暴力に発展…すぐ離婚できない中国
現地メディアによると、駆けつけた警察に拘束された夫は約1万円の罰金が科されたという。
妻はこのとき「絶対離婚したい」と話していたが、そう簡単に離婚はできない事情がある。
一体どういうことかというと、実は中国では離婚届を出してから30日間は冷却期間として離婚が認められていないのだ。
しかし、この冷却期間中に家庭内暴力が増えやすく、社会問題となっている。
警察は「夫婦は愛し合いお互い支え合いながら暮らしていきましょう」と呼びかけている。
(「イット!」 11月21日放送より)
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