【カイロ=共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は24日、ウクライナ侵略を続けるロシアが中東イエメンから男性数百人を前線に投入していると報じた。イエメンの親イラン組織フーシ派が、戦闘に従事することを伏せて人員を募集していると指摘。フーシ派へのロシア製兵器供与に向けた協議も進んでいるとして、双方が連携を深めていると分析した。
ロシアは北朝鮮から兵士の派遣を受けるなどして、慢性的な兵力不足の解消に躍起となっている。フーシ派は紅海を航行する商船に攻撃を繰り返しており、米メディアによると、ロシアからイランを通じて船舶の位置に関する衛星情報の提供を受けているとされる。
FTによると、募集は今年7月ごろに始まった。高給やロシア国籍が得られる仕事があるとだまして渡航させた後、強制的に契約させるケースが多いという。ほとんどの戦闘員は訓練が不十分で、既に死者が出たとの情報もある。
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