【ワシントン共同】トランプ次期米大統領が起訴された議会襲撃事件を巡り、担当のスミス特別検察官は25日、ワシントンの連邦地裁に起訴の取り下げを申請した。現職大統領を起訴できないとする司法省の判断に基づいた。トランプ氏陣営は声明で「トランプ氏への違法な裁判に終止符を打つもので、法の支配の大きな勝利だ」とした。  米メディアによると、スミス氏は同日、機密文書持ち出し事件を巡っても、複数いる被告の中からトランプ氏を外すようジョージア州アトランタの連邦高裁に求めた。  トランプ氏は2020年の大統領選で敗北した結果を確定させる議会手続きを妨害する目的で、支持者らによる21年1月の議会襲撃事件を扇動したなどとして起訴された。連邦最高裁は今年7月、大統領在任中の行為は公務であれば免責されると判断していた。  機密文書事件では、トランプ氏が国家防衛に関わる文書を私邸マールアラーゴに保管し、退任後の21年に2回、米軍の作戦に関する文書を機密だと知りながら閲覧権限のない外部の関係者に見せたとして起訴された。

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