宮崎と台湾を結ぶ国際定期便の運航が4年9カ月ぶりに再開しました。
(早瀬純哉記者)
「いま、台湾からの旅行客が空港のロビーに到着しました」
「県の観光協会からは、記念にと宮崎のお菓子や飲み物が配られています」
宮崎空港と台北を結ぶ定期便は、2008年に就航してから最大週3便運航していましたが、新型コロナウイルスの影響で2020年2月以降は運休となっていました。
26日から、タイガーエア台湾による週1便の運航が始まり、台湾からの最初の便には、満席に近いおよそ170人が搭乗。
宮崎空港に到着すると、県の職員などから歓迎を受けていました。
(台湾からの旅行客)
「神社がいろいろあって好きなので、訪れたい」
このあと行われた記念式典では、日隈俊郎副知事やタイガーエア台湾の代表などがあいさつしました。
(日隈俊郎副知事)
「お互い、日本と台湾、民間ベースで、人と人との交流、文化の交流をそれぞれ進めて、もっともっと絆を深めていきたい」
(タイガーエア台湾陳漢銘会長)
「現在、週1便、これから増便の可能性があるか打診されたが、26日の便は満員ということで、これからの増便を期待している」
台湾からのツアー客は早速、県内の観光地へ。
このうち、宮崎市青島を訪れたグループは、バスガイドから神社の作法を習ったり、記念撮影をしたりして楽しんでいました。
(台湾からのツアー客)
「きょうは結婚記念日なので宮崎に来た」
「青島神社は正面から海が見える。こういう神社は珍しくて見たことがない」
「(青島神社は)きれい。大好き」
「台湾から宮崎まで2時間で来られるので、時間があればまた来たい」
地元の観光関係者は、客足の回復に期待を寄せています。
土産品の販売などを手がけるこちらの店舗では6年前、およそ8000人の外国人観光客が訪れていましたが、コロナ禍以降は年間500人ほどにまで減少しました。
(青島屋永利正浩店長)
「ピークの時は、外国のような感じで、参道もお客様が増えていたので、そういう状況がまたくれば活気も出る」
宮崎・台北線は、毎週火曜日に1往復運航します。
県は、台北線の利用客を増やして増便につなげようと、片道のみ利用する県民などを対象に、宮崎と他の空港の移動費用として、1人当たり3500円を支援する補助制度を設けています。
今回の台北線再開で、便数には違いがあるものの、路線網としてはコロナ前と同じ状態に戻りました。
さらに、韓国・ソウルと宮崎を結ぶアシアナ航空が来月18日から来年3月まで毎日運航になり、宮崎空港から海外を行き来する観光客の増加が期待されます。
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