【ニューヨーク=時事】米ニューヨークの名門コロンビア大で、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃に抗議するデモが続いている問題で、ニューヨーク市警の警官隊数百人が30日夜、重武装でキャンパス内の建物に突入し、占拠していたデモ参加者を強制排除した。米メディアが一斉に報じた。
デモ参加者の一部は同日未明に「ハミルトンホール」と呼ばれる建物を占拠。この建物は、1960年代にベトナム戦争に反対する抗議活動が行われた。大学の要請を受け、動員された警察は建物の窓から続々と入り、占拠していたデモ参加者を逮捕した。
同大で18日、100人以上が逮捕されて以来、全米各地の大学で反戦デモが拡大。イスラエルを支援するバイデン大統領にとって、民主党支持の傾向が強い若者の反発は、11月の大統領選で逆風となる可能性があり、デモの行方が注目を集めている。
【関連記事】
- ・全米デモ、バイデン政権に矛先 60年代想起の反戦運動
- ・イスラエルに抗議、全米の大学へ波及 大統領選の材料に
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
