1日、米比合同演習「バリカタン」で、フィリピン・パラワン島のサンビセンテに上陸した米軍ホーバークラフトを警護するフィリピン兵(共同)
【サンビセンテ共同】中国が南シナ海で威圧を強める中、フィリピン軍は係争海域に近いパラワン島のサンビセンテなどで米軍との大規模演習「バリカタン」を本格化させている。フィリピン軍は1日、演習の機会を利用し、南沙(英語名スプラトリー)諸島パタッグ島の駐留軍に空軍機で物資を届けたと発表した。中国が反発しそうだ。 演習の広報責任者であるフィリピン軍のロヒコ大佐によると、パラワン島西方の南シナ海では4月25~29日にフランス軍も加わり軍艦5隻が実射を含む海上演習を行った。中国が反応し、軍艦2隻が事前通告した訓練海域に入った。また、今回は初めて南沙諸島に演習を拡大した。 フィリピンが実効支配するパタッグ島には4月27日に2回、空軍機から物資を投下した。空輸は米仏比の海上演習とは別だが、フィリピン軍として演習と同時実施したという。 サンビセンテでは5月1日、演習の一環として、敵が占拠した空港を米比両軍が奪還し、米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を空輸展開する訓練が報道陣に公開された。
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