アイザックマン氏は9月、民間人として史上初となった船外活動に参加した(8月、南部フロリダ州)=ロイター

【ワシントン=赤木俊介】トランプ次期米大統領は4日、米航空宇宙局(NASA)長官に決算処理会社の最高経営責任者(CEO)で大富豪のジャレッド・アイザックマン氏を指名すると発表した。同氏はパイロットと民間宇宙飛行士の経験を持つ。米国防総省と契約を結ぶ米防衛関連企業ドラケン・インターナショナルの創業者でもある。

アイザックマン氏は9月、宇宙開発会社スペースXの計画「ポラリス・ドーン」で船長を務め、民間人として史上初めての船外活動に参加した。指名を受け、同氏はX(旧ツイッター)へ「非常に光栄だ」と投稿。「人類が真に宇宙文明を築く時代を切り開く」と意気込みを示した。

アイザックマン氏は11月の米大統領選でトランプ氏を支援し、スペースXも率いる米起業家イーロン・マスク氏と近い関係にある。トランプ氏は同日、自身のSNSで「ジャレッドは発見とインスピレーションというNASAのミッションを突き動かすだろう」と述べた。マスク氏もXでアイザックマン氏に対し「おめでとう」と祝意を伝えた。

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