【ニューヨーク=竹内弘文】トランプ次期米大統領は4日、米証券取引委員会(SEC)の次期委員長にポール・アトキンス氏を指名すると発表した。アトキンス氏は2002〜08年にSECの委員を務め、暗号資産(仮想通貨)の推進派として知られる。仮想通貨業界を厳しく取り締まったゲンスラー委員長体制から方針転換を図る。
トランプ氏が自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でアトキンス氏指名を明らかにした。同氏について「常識的な規制を追求する、実績あるリーダーだ」と評したうえで「デジタル資産やその他の技術革新が、米国をかつてないほど偉大にするために不可欠であると認識している」と記した。
アトキンス氏は17年から、仮想通貨の基礎技術ブロックチェーンの活用を推進する組織トークン・アライアンスで共同会長を務める。仮想通貨業界への支持を鮮明にするトランプ氏の意向を反映し、業界育成に軸足を置くことになる。
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