5日未明、尹錫悦大統領の弾劾訴追案が報告される韓国国会の本会議=聯合・共同

【ソウル=藤田哲哉】韓国の国会が尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案を7日に採決する見通しとなった。過半数議席を持つ最大野党「共に民主党」が5日午前に方針を決めた。聯合ニュースが伝えた。

与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は5日、尹氏に離党を要求した。一方で弾劾訴追案については「可決されないよう努力する」と語った。野党の議席は可決に必要な3分の2には届かず、可決には与党から最低8人の造反が必要になる。

韓氏は尹氏との距離が指摘されてきた。非常戒厳が宣言されると、即座に「誤りだ」と反発した。4日未明に国会が戒厳令の解除を要求する決議案を採決した際は、韓氏に近い18人の与党議員が野党議員とともに賛成票を投じた。この18人の判断が焦点になる。

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