イスラエル軍が1年以上にわたって軍事作戦を続けるガザ地区では、4万4000人以上が死亡する一方、ハマスは100人の人質を拘束したままで、停戦と人質の解放をめぐる協議は行き詰まっています。
こうした中、アメリカのニュースサイト、アクシオスは4日、複数のイスラエル当局者の話として、イスラエル側がガザ地区での停戦と人質の解放に向けた、新たな提案を仲介国のエジプトを通じてハマス側に示したと伝えました。
新たな提案でイスラエル側は42日から60日間の停戦の用意があるとしていて、生存しているすべての女性や健康状態が悪化している人質などを優先的に解放するよう求めているということです。
アメリカのトランプ次期大統領はみずからが就任する来月20日までに、アメリカ国籍を持つ人を含め人質が解放されなければ、報復を行う可能性を示唆していて、イスラエル当局者はこうしたハマスへの圧力が協議の再開につながる可能性を指摘しています。
一方で、イスラエル軍はガザ地区への攻撃の手を緩めておらず、完全な停戦を求めるハマスが、イスラエル側の新たな提案にどう応じるのかも含め、協議の先行きは、依然、不透明なままです。
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