テレビ中継で頭を下げる尹大統領=韓国大統領府提供・ロイター

【ソウル=甲原潤之介】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7日、非常戒厳宣言の解除後、初めて公の場で発言した。テレビ中継で「国民に不安と不便をかけ、心から謝罪する」と語り、頭を下げた。2回目の非常戒厳は「絶対にない」と明言した。

辞任は言及しなかった。「私の任期を含め、今後の政局安定策はわが党に一任する」と話した。今後の国政運営について「わが党と政府がともに責任を持って行っていく」と述べた。

与党「国民の力」に対し協力を呼びかけた形だ。与党の指示通り政権運営をする姿勢をみせ、弾劾訴追案を可決しないよう求める意図があったとみられる。

非常戒厳宣言については「国政の最終責任者である大統領としての切迫感から始まった」と語った。「法的、政治的責任の問題を回避しない」とも話した。

【関連記事】

  • ・韓国大統領の弾劾案、対日外交を批判 「バランス無視」
  • ・韓国大統領の弾劾案採決へ 与党は否決方針、造反が焦点
  • ・韓国与党代表、尹錫悦大統領の停職要求 狭まる包囲網
  • ・韓国緊迫 タイムライン
ニュースレター登録

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。