韓国の尹錫悦大統領
尹氏は、戒厳宣言について「国政の最終責任者である大統領としての切迫感から始まった」と説明。国民に謝罪した上で「法的、政治的な責任問題を避けることはしない」と語ったが、どのような問題があったかには触れなかった。 再び非常戒厳を宣言することは「決してない」と断言。今後の政局安定策を与党に一任する一方、国政運営については「党と政府が責任を持つ」として、引き続き政権を担う考えを示した。談話は約2分間だった。◆与党代表「早期退陣は避けられない」
尹氏の談話発表後、与党「国民の力」の韓東勲(ハンドンフン)代表は「大統領の正常な執務遂行は不可能な状況であり、早期退陣は避けられない」と述べた。 国民の力は7日午前、議員総会を開催し対応を協議した。党報道官は6日、弾劾訴追案に反対すると決定した党方針について「維持されていると理解すればいい」と強調。6日に一転して賛成を示唆した韓氏に関しては、個人的見解だとの見方を示した。 一方、最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表は7日午前の党会合後、記者団に対し「必ず可決しなければならない。国民の力の議員たちにかかっている」と述べ、与党側に改めて賛成を促した。 弾劾訴追案の可決には、国会議員(定数300)の3分の2にあたる200人以上の賛成が必要。野党議員は192人で、与党から8人以上の造反が出るかが焦点になる。6日までに与党議員2人が賛成を明言しているほか、10人以上いるとされる韓氏に近い議員も賛成に回る可能性がある。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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