シリアでは、11月下旬から反政府勢力が攻勢を強め、北部の主要都市アレッポや、中部の要衝ハマを制圧しました。
反政府勢力は、首都ダマスカスの入り口にあたる中部の交通の要衝ホムスの制圧を目指していて、6日夜にSNSで「われわれの部隊はホムス近郊の最後の村を解放した」として、ホムスに迫っていると主張しました。
一方、南部でも反政府勢力による攻勢が伝えられています。
現地の情報を収集するシリア人権監視団は6日、シリア南西部のダラア県で軍が検問所などから撤退し、地元の反政府勢力が県内のほとんどを掌握したとしています。
ダラアは、ダマスカスから南に100キロ余り離れていて、2011年に内戦につながる大規模な反政府デモが始まった象徴的な場所でもあり、2018年に政権側が奪還していました。
アメリカのCNNテレビも、シリア南部の複数の反政府勢力を代表するグループから「われわれの目標はダマスカスだ」とする声明を入手したと6日伝えました。
これまで北部や中部で反政府勢力の攻勢が続いてきましたが、今後、南部でも戦闘が拡大する可能性があります。
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