【エルサレム共同】ロイター通信によると、シリア反体制派は8日、首都ダマスカスにつながる第3の都市、中部ホムスを掌握したと主張した。アサド政権には大きな打撃となる。シリア人権監視団(英国)は7日、反体制派の一部がダマスカス郊外に到達したと伝えた。アサド政権打倒を目指して攻勢を強める構えで、激しい首都攻防戦に突入する可能性がある。  シリア内戦は最近までアサド政権側が国土の大半を掌握し、軍事的優位を固めていたが、11月27日に攻勢を開始した反体制派は10日余りで北部、中部の要衝を相次いで制圧。政権への包囲網は急速に狭まっている。  米CNNテレビは首都でアサド大統領の所在が分からないと報道。ロイターは欧米当局者の話として、アサド政権は近く崩壊する可能性があると伝えた。政権を支援するロシアやイランの動向が鍵を握りそうだ。  一方、シリアメディアによると、政権軍が首都防衛のために配置されており、状況は落ち着いているとしている。

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