アメリカ・ニューヨークで大手医療保険会社のCEOが射殺された事件で、警察は9日、ペンシルベニア州で銃や偽造された身分証明書を所持していた男の身柄を確保し、事情を聴いています。

4日早朝、ニューヨーク・マンハッタン中心部のヒルトンホテルの前で、医療保険大手「ユナイテッド・ヘルスケア」のブライアン・トンプソンCEO(50)が男に背後から銃で撃たれ殺害されました。

警察は、現場から逃走した男の写真や防犯カメラの映像を公開して行方を追っていました。

こうした中、現地メディアによりますと、9日、現場から370km離れたペンシルベニア州アルトゥーナ市のマクドナルドで、逃走した男によく似た人物がいると従業員が警察に通報しました。

男は、犯行に使われたとみられる消音器つきの銃や複数の偽造身分証明書のほか、事件に関する内容が書かれた文書などを所持していたということです。

この事件をめぐって現地メディアは、犯行現場に落ちていた銃弾や薬きょうに「否定」や「退陣」などと文字が書かれていたほか、事件の2日後には逃走中の男が犯行時に背負っていたリュックサックを警察が近くの公園で発見し、リュックの中からはボードゲームのおもちゃのお札が入っていたと報じています。

警察は男の身柄を確保し、事件に関与したとみて事情を聴いています。

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