ウクライナ外務省が公開したAI報道官の動画(YouTubeより)=共同

【キーウ=共同】ウクライナ外務省は1日、同省の声明を読み上げるため、人工知能(AI)を活用した架空の人物を作り上げたと発表した。実在するウクライナ人女性歌手の姿形で、領事関係の発表を担う。地元メディアは「AI報道官の登場」と伝えた。

発表によると、クレバ外相はAIの活用について「時間と資源を節約するためだ。外交官は、任務により集中できる」と説明した。

AI報道官は「ビクトリア・シー」と名付けられた。侵略を続けるロシアに勝利(ビクトリー)するという意味を込めたという。ビクトリアが自己紹介をする動画が公開され「確認された外務省領事部門の情報を公に伝えることが仕事だ」などとあいさつした。

動画偽造を防止するため、動画にはQRコードが付けられており、ビクトリアが読み上げた発表文が文字で確認できるようになっているという。

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