アメリカのトランプ次期大統領は11月、カナダやメキシコからかつてない水準で犯罪や薬物が流入しているとして、両国からのすべての輸入製品に25%の関税を課す意向を明らかにしました。
これについて、カナダのトルドー首相は9日、カナダからのすべての製品に関税を課せばアメリカ国内で物価の上昇につながると指摘するとともに、報復関税を検討していると明らかにし、対抗する姿勢を示しました。
これに対し、トランプ氏は10日、自身のSNSでトルドー首相を「首相」ではなく、「偉大な州の知事」と呼んでやゆしました。
トランプ氏は、11月、トルドー首相と会談した際に「カナダは高い関税で経済が疲弊するのであればアメリカの51番目の州になるべきだ」と発言したと報じられています。
また、8日に放送されたNBCテレビのインタビューではカナダに対する貿易赤字を念頭に、「われわれがこのような補助を行うのであれば、いっそアメリカの州にするべきだ」と述べるなど、同様の発言を繰り返しています。
トランプ氏としてはカナダなどから流入しているとする薬物の問題で対応を迫るとともに、貿易赤字の解消に向け、カナダ側をけん制する狙いがあるとみられます。
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