台湾外交部は、11日、中国軍や中国海警局の艦船が第1列島線の周辺海域に連日、多数展開し、軍事的な活動を行っていると発表しました。

その上で中国に対し、「軍事的などう喝と地域の平和と安定を損なう非理性的な行為を直ちにやめるよう求める」と強く非難しました。

また、台湾メディアは、安全保障当局者の話として、中国がここ数日、第1列島線の周辺海域に展開している艦船は90隻を超え、1996年にいわゆる「台湾海峡ミサイル危機」が起きて以降、「最大規模の海上軍事行動だ」という見方を伝えています。

一方、台湾国防部によりますと、台湾の周辺では、日本時間の11日午前7時までの24時間に中国の軍用機のべ53機と19隻の艦船の活動が確認されたということです。

台湾の頼清徳総統が外国訪問中にハワイやグアムに立ち寄り、アメリカ議会の要人と電話で会談したことなどに中国は反発し、台湾周辺で軍事演習を行う可能性が伝えられています。

台湾外交部は、こうした中国の動きはインド太平洋地域のほかの国々にも影響を及ぼすとして、民主主義諸国に台湾との団結を呼びかけています。

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