2日、カタール・ドーハで取材に応じたイスラム組織ハマスの政治部門幹部ホサム・バドラン氏(共同)
【ドーハ共同】パレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡り、イスラエルと間接交渉を続けるイスラム組織ハマスの政治部門幹部ホサム・バドラン氏は2日、拠点を置くカタールの首都ドーハで共同通信の単独取材に応じた。イスラエル側の提案に「戦闘終結」の文言が明確に記されておらず「受け入れられない」と強調。文言を盛り込むよう求め、交渉を続ける考えを示した。 バドラン氏によると、提案は戦闘終結について「持続可能な静けさ」とあいまいに表現している。「戦闘終結が担保されるかどうか保証がない状態だ。求めているのは解釈に左右されない正確な表現だ」と説明した。 提案では、第1段階として約40日間の休戦期間中にハマスが民間人や女性兵士ら33人を解放する。バドラン氏は、男性兵士の解放に進む第2段階が「最も重要だ」と指摘。全ての人質を解放する前に戦闘終結を宣言しなければ「暗黙のうちに戦闘再開を了承したことになる」と訴えた。 拘束中の人質の数は明かせないとした上で「イスラエル軍の空爆で60人以上の人質が死亡した」と明らかにした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。