フランスのマクロン大統領は、新たな首相に中道右派で与党連合の一角「民主運動」のトップであるフランソワ・バイル氏(73)を任命しました。

フランスでは、7月に行われた国民議会選挙の決選投票でマクロン大統領の与党連合や左派連合などいずれも過半数の議席を獲得できず、バルニエ前首相の任命に約2カ月かかる異例の事態となりました。

しかし、4日、バルニエ内閣に対する不信任案が可決し、発足から3カ月足らずで辞職に追い込まれるなど不安定な政権運営が続いていて、マクロン大統領が後継探しを急いでいました。

新たに首相に任命されたバイル氏は、2017年の大統領選挙でマクロン大統領を支持し司法相に就任したものの、秘書給与を巡る疑惑で約1カ月で辞任に追い込まれました。

地元メディアは「13日の午前までは別の人物の名前が取り沙汰されていた。バイル氏の任命はマクロン大統領にとって苦渋の決断だった可能性がある」という見方を示しています。

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