韓国・尹錫悦大統領の2回目の弾劾訴追案の採決が14日に迫り、“最後の攻防”が続いている。
そうした中、連日行われている大統領の退陣を求めるデモには、これまでのデモとは変化が出ている。
日に日に大きくなる尹大統領の退陣を求める声
韓国・ソウルの尹錫悦大統領の自宅前で12日、デモ隊と警官隊が衝突した。
この記事の画像(33枚)盾を持った警官にはじき飛ばされる市民もいた。
デモに参加した人は、「警察官に押されて転びそうになりました。暴力的な状況です」と語った。
日に日に大きくなる大統領の退陣を求める声。
「逮捕しろ!逮捕しろ!逮捕しろ!逮捕しろ!」
12日行われた集会には「内乱の首謀者」と書かれ、独房に収監された尹大統領をイメージしたモニュメントが登場し、デモ隊と一緒に街を練り歩いた。
2回目の弾劾訴追案採決前に“最後の攻防”…与党議員の7人が賛成表明
まさに四面楚歌(そか)になりつつある尹錫悦大統領。
2回目の弾劾訴追案の採決が14日に迫り、“最後の攻防”が続いている。
これまでに、与党「国民の力」の7人の議員が賛成を表明、可決に必要な8人まであと1人に迫っている。
ろうそくがペンライトに…まるで“フェスデモ”
そうした中、ソウルの中心部で毎晩行われている大統領の退陣を求めるデモには、これまでのデモと変化が出ている。
国会議事堂前の尹大統領の抗議デモの会場は、まるでライブ会場のような盛り上がりを見せていた。
参加者が持っているのは、K-POPの必須アイテム「ペンライト」だ。
いたるところで色とりどりのペンライトが光っている。
デモに参加した人は、「これはライブ会場でも使ったペンライトです。(集会も)活気に満ちて明るくなりました」 と話す。
韓国ではかつて、ろうそくを使った「ろうそく集会」が一般的だった。
しかし今回はペンライトで、さながら“フェスデモ”に。
会場にはK-POPが流れ、屋台も出るなど、まるでお祭り会場のようになっている。
集会に参加できない人の寄付で、参加者が無料で食べられる店もあるという。
デモに参加した人は、「これからの時代を生きていく私たちが、もう少し声を出さなければいけない」と語った。
弾劾訴追案は14日の採決で可決されるのか、それとも否決されるのか。
弾劾をめぐる動きは最大のヤマ場を迎えている。
(「イット!」12月13日放送より)
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