【北京=共同】北朝鮮で発行された来年のカレンダーに、故金日成主席が生まれた1912年を元年とする「主体年号」が記載されていないことが15日分かった。金正恩朝鮮労働党総書記は事実上の最高指導者に就いてから金日成氏の威厳を活用し求心力を高めてきたが、最近は神格化された祖父の影からの脱却を図っている。
共同通信が3種類のカレンダーを入手した。平壌の新興住宅街、北朝鮮の最高峰白頭山や景勝地をテーマとし、いずれも今年まで記載があった主体年号を用いていない。
来年のカレンダーは金日成氏の誕生日(4月15日)を「太陽節」、故金正日総書記の誕生日(2月16日)を「光明星節」とし、例年通り特別な祝日だと明記した。一方、1月8日の金正恩氏の誕生日は、これまでと同様に記念日として扱わなかった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。