また、USGS=アメリカの地質調査所によりますと、日本時間17日午前10時47分ごろ、南太平洋の島国バヌアツの沖合を震源とする地震がありました。

震源の深さは43キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.3と推定されています。

首都のポートビラに住む日本人によりますと、大きな揺れが10秒ほど続いたということです。

また「津波の情報はまだ入っていないが、ひとまず海岸から離れて、経営するホテルに被害がないか確認をする」と話していました。

バヌアツで最大25センチの津波観測

ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、バヌアツでは、これまでに最大で25センチの津波を観測したということです。

NHKがポートビラに住む日本人に地震直後に電話取材したところ、「大きな揺れが10秒ほど続き、店や家の中はものが散乱している状態だ」と話していて、電話やインターネットもつながりにくい状態になっているということです。

また、ポートビラの中心部近くのショッピングセンターにあるドラッグストアの店内を映した映像からは、棚から商品が落ちて、床に散乱している様子がわかります。

一方、バヌアツのテレビ局が撮影した映像では、医療機関とみられる建物の前に、けが人とみられる人が運ばれてくる様子や、大きな岩が道路をふさいでいる様子、それに倒壊した建物などが映されています。

この地震で、アメリカ政府はポートビラにある大使館が大きな被害を受け、現在、閉鎖しているとしていますが、けが人はいないということです。

同じビルには、フランスの大使館やイギリスとニュージーランドの高等弁務官事務所も入っていて、被害の確認が続いています。

日本の外務省によりますと、バヌアツには、およそ80人の日本人が住んでいて、現在、安否の確認中だということですが、これまでのところ、人的被害の情報は入っていないとしています。

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