【ロンドン=大西康平】英統計局が18日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.6%上昇し、8カ月ぶりの高い上昇率となった。伸び率は前月から0.3ポイント拡大した。
ロンドン証券取引所を運営する英LSEGが集計した事前の市場予想と同じ水準だった。エネルギーや食品などを除くコア指数は前年同月比で3.5%上昇し、伸び率は0.2ポイント拡大した。
賃金上昇率の高止まりの影響を受けるサービス価格は5%、モノの価格も0.4%上昇した。品目別にみると、アルコール・たばこが6.9%、娯楽・文化が3.6%の上昇で、伸び率はそれぞれ1.6ポイントと0.6ポイント高まった。
英中央銀行イングランド銀行(BOE)の物価目標である2%の伸び率を2カ月連続で上回った。BOEは19日に政策金利の発表を予定する。根強いインフレへの懸念から、金融市場では金利を据え置くとの見方が強い。11月には2会合ぶりに政策金利を0.25%引き下げて4.75%とした。
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